雪の積もる柳の木と二羽の鴉。日常の簡素な情景を、絶妙な構図で描いています。写生を基本とした一鳳ならではの情趣ある作品です。
寂しげに朧月を見上げる古狸。鈴虫の鳴き声と肌寒い秋の夜の情景を思い起こさせます。兄弟子の寛斎は京都、一鳳は大坂画壇で活躍しました。
白蔵主とは僧に化けたキツネの妖狐とされています。秋枯れの野に一人佇む白蔵主。月を見上げ、何を想うのでしょうか。