紅白梅と南天の上にうっすらと積もる雪。まだ寒さが残る中にも、梅の花が春の訪れを感じさせています。鳥のとぼけた表情が、「まだ春じゃなかったのかしら」と考えているようにも見え、微笑ましささえ感じます。
色が生き生きと引き立つ渓仙の独特の画風が、春の華やかさも感じさせる作品です。
仙厓のような伸びやかな線で、なんとも楽しげな虎の図です。