蝶と鯉という珍しい組み合わせですが、水中と空中の描き分けにより、面白い対比構造を生み出しています。
はらはらと飛び立つ蝶の群れ。色とりどりの色合いが華やかさを、そして羽のシルエットからは穏やかな風の流れを感じさせます。
おどけた表情で蝶と戯れる二匹の猫。天保7年(1836) 2月文晁75歳の作。
春の香り立つ詩情豊かな作品です。
楚々と佇む一本の菊と、そこに今舞い降りんばかりの一羽の蝶。狩野芳崖門下の日本画家、本多天城の箱書有。
撫子と蝶の爽やかで可愛らしい掛軸です。秀畝の楚々とした筆遣いが効いた、品のある作品です。
優雅に咲き誇る牡丹の元、蝶に飛びかかる瞬間を今か今かと見計らう猫。その表情から、緊迫した空気感が伝わってきます。隅々まで非常に緻密に描かれており、技量の高さに魅せられます。