カテゴリーなし に関する作品は、305品あります。
ページ 1 中 16芦雪作品には時折絶妙な構図の作品が登場します。こちらは手前の余白部分に亀がきゅっと収まっており、少し不思議な構図を作り出しています。描こうとするものがはみ出そうになれば、そのまま気にせず画面に押し込んで描き切ってしまう。そうした所に芦雪の既成概念に囚われない自由さと、伸び伸びと描くことを楽しんでいる様が映し出されているかのようです。
川のほとりに飛び回る蛍を懸命に捕まえようとする子供たち。その傍らには芦雪の定番とも云える仔犬が駆け回ります。童子の写実的なリアルさと仔犬の緩さが対照的で絶妙なバランスです。江戸時代には夕涼みがてら、こうした螢狩りが盛んに行われたようです。
凛々しく描かれた鶏の番と足元に群がる雛の愛らしさ。双方の対比が面白い一幅です。『香雲軒蔵品入札目録』(昭和12年)並『東海道島田町秋野家及某家所蔵品入札』並『古画総覧』所載有。
絵を描く時は、見栄えよく、美しく、猛々しく…などと考えがちですが、芦雪の描く鳥は、そんな邪念が全くなかったのではと思われるほど、筆の動くがままに描いているようで、非常にユーモラスな表情の鳥が多いように感じます。こちらも三者三様の自由な動きをしており、観るほどに味わい深い一幅です。
渡辺崋山や椿椿山の師・金子金陵が描く動植物は、定番の愛らしさや美しさではない唯一無二の魅力に溢れており、画面の隅々まで味わい深いものを感じさせます。こちらの作品では、蜂の巣を突いて遊ぶ子猿たちを実に表情豊かに描いています。
南蘋風の花鳥画を得意とした金子金陵。一見普通の花鳥画に見えますが、描かれた雀はどれも三者三様で、なんとも愛くるしい表情をしています。見れば見るほど癖になる、魅力にあふれた一幅です。寛政6年(1794)の作。
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