円山派の開祖である円山応挙は、人物のみならず、動物や風景、はたまた幽霊など、あらゆるモチーフを縦横無尽に描き尽くした画家として広く知られています。その作風は実物を観察して生み出したリアルな表現そのもので、その後の絵師たちにも多大な影響を及ぼします。
ここでは応挙の定番でもある可愛らしい動物画の数々をご紹介します。
我々の身近な存在である犬は、昔から日本人に愛されてきました。絵画に描かれた犬は、その多産の性質から一族繁栄の意味を込めた吉祥の意味を持っています。描かれるのは大抵仔犬で、そのコロコロとした可愛さに魅了されるのは今も昔も変わらないようです。この度は近世から近代にかけて、様々な画家が描く『いぬのかたち』をお楽しみください。