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動物を題材とした作品
浅井柳塘 松下嘯虎図
空に向かって咆哮しているものの、何たる困り顔の虎なのでしょうか。松や岩の力強い筆致とは裏腹に、虎の身体はふにゃりと柔らかく、まるでぬいぐるみのような可愛らしささえ感じさせます。
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狩野常信 龍虎 双幅
「龍吟ずれば雲起こり、虎嘯けば風生ず」という『易経』の一節に由来する龍虎図ですが、こちらの虎はどこかのんびりと佇んでおり、地の覇者というよりは飼い猫のような風情です。龍も登場したはいいものの、虎の様子に拍子抜けしたような、焦点の合わない表情を浮かべています。
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宋紫山 虎図
花鳥山水を得意とした宋紫山は、父・紫石に画をまなび、南蘋派の絵師として活躍しました。世間に虎図は数あれど、ここまで大胆な構図は珍しく、画家の溢れんばかりのエネルギーを感じます。
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森狙仙 封猴之図
さらさらと簡単に描いているようでいて、各々の猿の特徴が見事に描き分けられており、愛らしささえ感じさせます。山に籠り、猿と同じように暮らしながら猿を観察したという、狙仙ならではの作品です。
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渡辺南岳 群童愛兎図
兎と戯れる童子の図。アナウサギ自体は室町期に伝来していますが、アルビノのアナウサギは江戸時代の1784年に、南岳の師である円山応挙が描いたものから確認されるようになりました。
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狩野安信 前猫後兎 双幅
はたしてこれは猫なのだろうかと問われると、一瞬考えてしまうほどの耳の長さである。しかし兎と並べてみると猫なのかもしれない。
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松村景文 遠松太閤石猿図
太湖石の前で毛繕いをしながら寛ぐ二匹の猿。のんびりした場面とは裏腹に、お互いに何故か険しい表情で何かを凝視しているところにおかしみを感じます。箱書は景文の弟子の横山清暉によるもの。
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森徹山 秋野兎図
森徹山は森周峰の子として生まれるも、狙仙の勧めで応挙について画を学び、周峰から学んだ狩野派と円山派の写実、そして狙仙譲りの動物写生を兼ね備えた情緒性溢れる画風を生み出しています。動物画を得意としただけあり、刷毛でクロッキーをするかの如く、的確に兎の特徴を捉えています。
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岸連山 龍虎図
天を突き抜ける龍と、荒れる岸壁に佇み咆哮する虎。双幅で描かれる事が多い画題を一つの画面に凝縮しています。虎画名手の岸駒の弟子だけあり、虎の表情にもリアリティ溢れる猛々しさがみなぎっています。
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金子金陵 猿猴戯蜂図
渡辺崋山や椿椿山の師・金子金陵が描く動植物は、定番の愛らしさや美しさではない唯一無二の魅力に溢れており、画面の隅々まで味わい深いものを感じさせます。こちらの作品では、蜂の巣を突いて遊ぶ子猿たちを実に表情豊かに描いています。
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山岡鉄舟 猫画賛
江戸中期に佚斎樗山によって書かれた剣術指南本『猫の妙術』は山岡鉄舟の愛読書としてよく知られていますが、指南本と言えど技術的なことには一切触れず、ひたすら「心」の問題が掘り下げられており、老荘思想や禅の知識が必要な本だとも言われています。猫に奥義を見出した鉄舟にとって、招き猫もどこか近しい存在だったのかもしれません。
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森狙仙 草苺ニ猿図
猿画を得意とした狙仙。山野で猿を観察する事に数年を費やしたと言われています。夢中になって草苺を食べる姿が微笑ましい一幅です。
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岸連山 月下嘯虎図
岸派三代目である連山が手掛けた虎図は、虎画名手の岸駒の弟子だけあり、豊かな毛並みの中にしっかりとした骨格を感じさせる描き方をしています。
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木島桜谷 雪中遊鹿
凍てついた雪山で遊ぶ鹿の群れ。雪は描かず、滲みだけで表現された繁みの上に、僅かに胡粉の粒を載せることで雪を表現するという、桜谷の画力の巧みさが存分に活かされた一幅です。
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室町桃山期 梅花三猿図
「見ざる 聞かざる 言わざる」でおなじみの三猿図は、鎌倉期に古代インドからシルクロードを通じて日本に伝わったとの説があり、古くから親しみを持って描かれてきた画題の一つでもあります。室町期に描かれたこちらの三猿図は、素朴な筆遣いながらも活き活きとした魅力に溢れています。
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入江波光 待春図
冴えた雪景色の中に佇む凛々しい犬。ほんのりと赤く色づいた梅の花を配したことにより、張り詰めた空気を和らげ、春の気配を仄かに感じさせています。
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吉村孝敬 鶴亀寿老図 三幅対
応門十哲の一人、吉村考敬は応挙晩年の門人とされ、応挙の写実をさらに推し進めた画風として知られています。穏やかな表情で亀を眺める寿老を挟み、左右には自然体で寛ぐ鶴が配された縁起物の三幅対です。
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春木南溟 月下孤鹿図
山水画や花鳥画を得意とした南溟は温厚な性格でパトロンも多く、土佐藩藩主山内容堂は別邸の隣に住まわせるほど南溟を寵愛していたと言われています。こちらは朴訥な中にも愛らしさを感じさせる、南溟81歳時の一幅です。
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川合玉堂 白兎 色紙
ふっくらとした背中が可愛らしい、川合玉堂による兎図です。流れるような筆致で兎の特徴を見事にとらえています。背景に薄墨を引くことによって、兎の白さがより際立っています。箱書は玉堂の次男で同じく画家の川合修二。
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玉置頼石 乕視眈々之図
明治から昭和にかけて活躍した動物画家・玉置頼石による虎画です。頼石は独学で動物画を研究し、虎画の描法で世に認められるようになりました。日本動物画協会の会長を務め、動物画の発展に尽くしたと言われています。
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江戸中期 家猫・竹雀図屏風 二曲半双
江戸時代には空前の猫ブームが巻き起こったと言われるほど、猫は庶民の生活にとって身近な存在でした。庭先で戯れる雀にじっと目を凝らす描。その前脚から、今にも飛び掛かからんとする様子が伝わってきます。
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椿椿山 狗子相遊図
突然飛び掛られて驚きが隠せない、というような子犬の表情がユーモラスな作品です。花鳥画や人物画を得意とした椿山ですが、こんな可愛らしい犬の作品も手掛けていたようです。
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杉本健吉 𦜝問答
互いにお腹を見せ合い、議論を交わすお三方。そのお腹をよく見ると、河童にはお臍があるようです。河童は哺乳類…?こればかりは分かりませんが、蛙と亀の怪訝な表情が仄かに笑いを誘います。
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倉田松濤 かちかち山図
狸の背負った柴に、兎が火打石で火をつける「かちかち山」の一コマを題材に、白熱した様子が描かれています。狸の表情から必死さが伝わりますが、それを見届ける兎の飄々とした表情が絶妙です。色味を最小限に抑えることで、炎の燃え盛る様子を見事に表現しています。
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狩野安信 竹双虎図 大幅
どこかイラスト的な筆遣いは、ほのぼのとした虎をより一層可愛らしく感じさせます。
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岡田華郷 月下獅子図 六曲半双
猫の爪の様な細月のもと、猛々しく咆哮する二頭の獅子。日本画家・吉川霊華に教えを受けた岡田華郷による屏風絵です。
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森狙仙 雄鹿図
森を散策している際にふと気配を感じて振り返る…そんな一瞬の緊張感を孕んだ作品です。猿画を得意とした狙仙だけあり、硬い毛並みの質感表現が見事です。
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岸連山 蝙蝠図
岸駒に師事し、その婿養子となって岸派第三代を継いだ連山。朧月のもと飛び回る蝙蝠をシルエットのみで表現した、極限まで研ぎ澄まされた一幅です。
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菊池芳文 狗子之図
遊び疲れたのでしょうか。羽子板の羽根の隣で、すやすやと眠る子犬が愛らしい一幅です。
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岸連山 松下猛虎愛児図
目は強いけれど、全体としてはどこか可愛らしさが漂う虎図は江戸後期の絵師、岸連山によるもの。この時代の虎は想像で描かれていたため、背中の模様以外は猫らしさ満載です。
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狩野探幽 左)雪馬 中)楊柳観音 右)瀧馬 三幅対
三十三観音の一つである楊柳観音を中心に、左右に馬を配置しています。楊柳観音は衆生の除病を本誓とした観音で、楊柳の枝で悪病を払い清める力があるとし、信仰されています。祖父・狩野永徳の再来と称賛された探幽の69歳時の作。
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原在中画 冷泉為則賛 遊亀画賛
水の畔でゆったりとたゆたう亀を見ていると心が安らいでくるように思うのは、今も昔も変わらないようです。長い冬眠から醒めて、心地よさを存分に味わっているだろう亀たちの様子に、思わず顔がほころびます。
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明治大正期 群兎天女図 信守銘
月の神の使いとされる兎は子孫繁栄と五穀豊穣の象徴であり、月は満ち欠けを繰り返すことから不滅(不老不死)を表します。この縁起の良い素晴らしい作品は20世紀初頭頃(明治大正期)の日本で描かれました。
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岸駒 猛虎図 大幅
この時代、虎は想像で描かれるのが一般的でしたが、岸駒は中国の商人より虎の頭蓋骨を手に入れ、虎の皮を被せて写生に励んだと云われています。
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松平不昧 馬図
楽しそうに駆け回る馬を生き生きと描いています。大名茶人である不昧公は書や画、和歌に陶芸など、どれも第一級の腕前でした。
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狩野探幽 猿猴水禽図 大幅
禅画の猿猴捉月図です。この画題としては珍しく横物構図で、かなり画面に引きがとられています。親猿の背中に隠れた子猿が何とも言えずチャーミングです。
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岸駒 崖下猛虎飲水図
虎が水を飲む画は割とありますが、こちらの虎の表情には得も言われぬ迫力を感じさせます。「岸駒の虎」と称されるほどの虎画名手であった岸駒、29歳時の作品です。
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沖冠岳 山頂群鹿図
奈良時代に武甕槌命が御蓋山(春日山)の山頂に降り立った際、白鹿に乗ってやってきたという神話がありますが、こちらの鹿のゆったりした佇まいにはどこか悠久の時を感じさせ、まるで神鹿のようでもあります。
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森狙仙 竹遊猿図
狙仙の猿の中でも、素描のように勢いをもって描かれているのがこちら。素早い猿の動きを一瞬にして捕らえる洞察力の鋭さは流石です。
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岸竹堂 十長生之図 大幅
十長生とは日・水・松・鶴・亀・鹿・不老草に、山・雲・月・石・竹のうちいずれか三つを加えた10個の不老長生の象徴物のこと。こちらの図には亀が居ないかと思いきや、手前右下の水面からひょっこりと顔を出しています。
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岸駒 猛虎瀑布図 双幅
「岸駒の虎」と称されるほど虎を得意とした岸駒。荒々しく鋭い眼光や、威風堂々とした佇まい…今にも唸り声が聞こえてきそうなほどの迫力ある描写は、当時においても特異な作風であったと言われています。
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月僊 羅漢龍虎 双幅
まるでペットに接するかのように、龍虎と親しむ羅漢。信頼さえ感じさせる関係性に思わず頬が緩みます。晩年には画料を蓄えた財を元手に伊勢山田の寂照寺を再興し、貧民救済に当たったといわれる月僊。その分け隔てない姿勢が画風からも滲み出てくるようです。
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梅村景山 塀上猫図 小品
まるで少女漫画の一コマのような、愛らしさに溢れた猫の図です。今尾景年門下の日本画家・梅村景山の作。
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菅其翠 象図
見世物興行での光景でしょうか。潔いほどに象のみを中心に据えており、画家の興奮が伝わります。江戸時代末期の絵師・西山芳園の弟子、菅其翠による作品。
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喜多武清 猿猴図
なにやら会話をしているような親子猿。月を捉えに行く親を制しているのか、一緒に連れて行くよう促しているのか…。仏教絵画由来の図柄ですが、いずれにしても可愛らしい作品。谷文晁門下の喜多武清作。
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山口素絢 枝垂桜狗子図
枝垂桜を銜えて遊びに興じる子犬たちを描いた、微笑ましい一幅です。応門十哲の一人、山口素絢によるもの。
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石河有粼 果物鼠図 双幅
食べ物に目が無い鼠たちを可愛らしくユーモラスに描いており、鼠たちのワクワクした雰囲気が伝わってきます。名古屋画壇の石河有粼による双幅です。
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芳泉銘 天狗と象 鼻競図
江戸時代に長崎から江戸に向けて象を運んだ際、その珍しさから早速大津絵師が象が天狗と鼻の長さ比べをしている作品を生み出したそうです。浮世絵師の歌川国芳にも同様の画題作品が見られます。
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勾田台嶺 老樹猛虎図
岩陰からのそりと現れた瞬間の迫力をそのままに表したかのような、緊張感のある虎図です。眼球に使用されている萌黄色が全体の色調を引き締めています。
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幕末明治期 妖孤図春画
夢うつつのまま、すっかり妖狐に騙されてしまった男性を面白おかしく描いた、幕末明治期の艶画です。
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森狙仙 雪中猛虎図
水墨でさらりと描かれた虎ですが、臨場感にあふれ、生き生きとした様子が伝わってきます。日本画家、川村曼舟の箱書あり。
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谷文晁 猫捕鼠
その自由で躍動感のある動きや、愛らしい表情やしぐさなど、古くから多くの画家を魅了してきた猫ですが、狩猟本能を感じさせる瞬間を描いた作品も少なくありません。弱肉強食を彷彿とさせる画題ですが、文晁は愛嬌を込めて表現しています。
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吉村孝敬 左)熊 中)蜘蛛 右)鷹 三幅対
応門十哲の一人、吉村孝敬の三幅対です。熊に鷹、そして蜘蛛という珍しい組み合わせや、凛とした雰囲気も魅力です。
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桐谷洗鱗 静観
まるで高僧のように岩場で瞑想する一匹の猿。どことなくユーモラスで可愛げのある姿に癒されます。
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駒井源琦 双兔図
円山応挙の高弟の駒井源琦による兎図は、シンプルな筆ながらも兎の特徴をよくつかんでいます。
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村田鶴皐 闘牛図
勢いよく駆け回り、互いの隙を伺っているような、臨場感溢れる作品です。江戸後期の長崎の画家、渡辺鶴洲の弟子である村田鶴皐の作。
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森徹山 猿鹿図 双幅
桜の下に猿の親子、散る紅葉の下には鹿。どちらも生き物に対する徹山のあたたかな眼差しが伝わってきます。
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森狙仙 親子猿
一体何をしている場面なのでしょうか。親猿が警戒しているのを、子猿が不思議そうに眺めているようにも見えますが、こんなところにも狙仙ならではのリアリティを感じます。
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江戸中期 猛虎瀑布図
火照った体を冷やすかのように、滝に打たれる一頭の虎。その眼差しには、まだ静まらぬ猛々しい気配が漂っています。
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高橋杏村 三社山水図
神道に於いて神の使いとされる鹿と、木に吊るされた神鏡を描いた山水図は、そこが聖域であり、神聖で澄んだ空気を纏っていることを窺わせます。
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