蝶と鯉という珍しい組み合わせですが、水中と空中の描き分けにより、面白い対比構造を生み出しています。
はらはらと飛び立つ蝶の群れ。色とりどりの色合いが華やかさを、そして羽のシルエットからは穏やかな風の流れを感じさせます。
春の香り立つ詩情豊かな作品です。
楚々と佇む一本の菊と、そこに今舞い降りんばかりの一羽の蝶。狩野芳崖門下の日本画家、本多天城の箱書有。
撫子と蝶の爽やかで可愛らしい掛軸です。秀畝の楚々とした筆遣いが効いた、品のある作品です。