南画と大和絵を融合させ、独自の画風を確立した高久隆古による作品。
五節句にちなんだ素材で、それとなく秘め事を表現した五幅対です。
「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿を人間に見立て、ユーモラスに描いています。三猿のモチーフは、庚申信仰の伝播とともに近世以降広く用いられるようになったと言われています。