さっとひと刷毛墨を引いただけで波を表現するのは並大抵の技術ではありません。月明りの下で飛び交う二羽の千鳥。静かな波の表現が、羽音まで聞こえてきそうな静寂を誘います。
ふくふくとした見た目が魅力的なウソ。まさに食事の為に木に留まった瞬間でしょうか。さらりと描かれた枝は「付け立て」という技法を使用して表現されています。
呉春の異母弟、松村景文による作。
真っ直ぐに伸びる菖蒲の葉と甲虫。菖蒲を刀、甲虫を兜に見立てています。端午の節句に相応しい掛け物です。
呉春の異母弟、松村景文の絵短冊。表装は京都の表具店、伏原春芳堂によるもの。
枝垂桜の下で餌を啄む二羽の鳩。春の暖かな陽光を感じさせる作品です。