川の流れに乗って泳ぐ鮎の群れを、最小限の要素で最大限に描き出す画力は見事です。鱗魚の画を得意とした南岳ならではの作品。
天明6年、応挙53歳の作。緻密に描かれているものの、なんともゆったりとした雰囲気の漂う作品。