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木村武山 無花果鶏図
日本美術院きってのカラリストと称される木村武山。その作風は一貫して丁寧かつ品があり、静謐さが漂っています。無花果と竹に鶏という珍しい組み合わせながら、無花果の少し枯れかけた葉の向こうに鶏を描くことにより、非常に落ち着いた空間を生み出しています。
タグ: 干支・酉, 日本美術院, 木村武山, 無花果, 秋, 竹, 花鳥画, 近代, 鶏
2024年5月23日
木村武山 寒牡丹
雪の中に佇んでいるのでしょうか。簡素で不思議な構図のため、一瞬、雀の霊が二羽こちらに笑いかけているのかと見紛ってしまいます。現実かどうかはさておき、いずれにせよ可愛らしい雀の姿に、つられて笑みがこぼれます。
2022年11月11日
木島桜谷 雪暁
今尾景年に学んだ桜谷は写生を基本とし、優れた動物画を数多く残しています。こちらの作品は、簡素でありながら早朝の澄んだ空気を感じさせる一幅です。
タグ: 冬, 四条派, 小禽, 文展, 景年塾, 木島桜谷, 近代
2023年6月15日
木島桜谷 雪中遊鹿
凍てついた雪山で遊ぶ鹿の群れ。雪は描かず、滲みだけで表現された繁みの上に、僅かに胡粉の粒を載せることで雪を表現するという、桜谷の画力の巧みさが存分に活かされた一幅です。
2023年11月24日
木島桜谷 双鹿
多くの動物画を手掛けた桜谷。その気取りのない構成から、動物たちの生きている姿をありのまま描こうとする眼差しが見て取れます。すっくと立つ鹿の足元には、ゆるゆると体を横たえ寛ぐ鹿。そのアンバランスさが、画面に緩急と面白さをを生み出しています。
タグ: 京都画壇, 円山四条派, 夏, 最後の四条派, 木島桜谷, 近代, 鹿
2025年3月19日
木島桜谷 寒月雙鳬図 双幅
朧月を背景に、水面で眠る鴨の姿。画面には微かに雪が舞い、しんとした寒さが伝わってくるかのようです。
タグ: 京都画壇, 冬, 四条派, 最後の四条派, 木島桜谷, 近代, 鴨
2025年6月17日
月僊 羅漢龍虎 双幅
まるでペットに接するかのように、龍虎と親しむ羅漢。信頼さえ感じさせる関係性に思わず頬が緩みます。晩年には画料を蓄えた財を元手に伊勢山田の寂照寺を再興し、貧民救済に当たったといわれる月僊。その分け隔てない姿勢が画風からも滲み出てくるようです。
タグ: 干支・寅, 干支・辰, 月僊, 江戸中期, 画僧, 虎, 近世, 通年, 龍
2021年10月24日
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