狩野探幽
【左)雪馬 中)楊柳観音 右)瀧馬 三幅対】
作品詳細
絹本着色 箱入 各51.5×121 各64.5×209.5cm
寛文10年(1670)69歳 微少虫穴 『某子爵家某大家所蔵品入札』目録(大正七年四月)所載
作家略歴
江戸前期の絵師。京都生。狩野孝信の長男。狩野永徳の孫。鍛冶橋狩野派の祖。尚信・安信の兄。名を采女、のち守信。別号に白蓮子・生明等。法号は探幽斎。若くして江戸幕府の御用絵師となり、元和7年には江戸城鍛冶橋門外に屋敷を得て、江戸を本拠地とした。桃山時代からの狩野派様式にやまと絵の柔和さや漢画風も取り入れ、優美で瀟洒な新しい画風・画題を追求した。その個人様式は狩野派全体に徹底され、江戸狩野様式となった。延宝2年(1674)歿、73歳。