さっとひと刷毛墨を引いただけで波を表現するのは並大抵の技術ではありません。月明りの下で飛び交う二羽の千鳥。静かな波の表現が、羽音まで聞こえてきそうな静寂を誘います。
ふくふくとした見た目が魅力的なウソ。まさに食事の為に木に留まった瞬間でしょうか。さらりと描かれた枝は「付け立て」という技法を使用して表現されています。
呉春の異母弟、松村景文による作。
真っ直ぐに伸びる菖蒲の葉と甲虫。菖蒲を刀、甲虫を兜に見立てています。端午の節句に相応しい掛け物です。
呉春の異母弟、松村景文の絵短冊。表装は京都の表具店、伏原春芳堂によるもの。
さらりと描いているようでいて、柳の蕾から鶯の様子まで、春先の気配を感じさせてくれる一幅です。
枝垂桜の下で餌を啄む二羽の鳩。春の暖かな陽光を感じさせる作品です。
楽しそうに駆け回る馬を生き生きと描いています。大名茶人である不昧公は書や画、和歌に陶芸など、どれも第一級の腕前でした。
仙台四大画家の一人に数えられる東東洋。素早く飛び交う燕の表現には、当時東洋とも交流があったとされる円山応挙の影響も伺えます。
東本願寺十八世、従如上人の花鳥画。職業画家顔負けの腕前です。