作家略歴
日本画家。栃木県生。本名寛十郎。紋所や提灯の上絵を描く家に生まれ、瀧和亭の勧めで水野年方に師事して歴史画を学んだ。水野年方門下の四天王と称され、はじめ文展、のち院展で活躍した。大正5年には詩人のラビンドラナート・タゴールの招きによりインドに渡り、アジャンタをはじめ中央アジア各地の壁画を模写した。帰国後は仏教に多く画題を得て院展を中心に作品を発表。「仏画の寛方」と呼ばれた。当麻寺天井画・竹生島弁天壁画の制作や法隆寺金堂壁画の模写事業にも参加した。院展同人。昭和20年(1945)歿、67歳。