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杉本健吉 𦜝問答
互いにお腹を見せ合い、議論を交わすお三方。そのお腹をよく見ると、河童にはお臍があるようです。河童は哺乳類…?こればかりは分かりませんが、蛙と亀の怪訝な表情が仄かに笑いを誘います。
2023年6月8日
本居宣長賛 望月玉川画 深夜螢 画賛
夜も更けて、人気の無くなったころにひっそりと漂う蛍の光が見えるかのようです。江戸時代の望月派の絵師・望月玉川の画に、国学者・本居宣長の賛が添えられています。
タグ: 夏, 望月玉川, 本居宣長, 江戸後期, 虫, 螢, 近世
2022年7月9日
本如上人 鴉之図
浄土真宗の僧、本如上人による鴉図。枝を掴む足は力強く、嘴を開きカァカァと鳴く声が今にも聞こえてくるようです。
タグ: 夏, 本如上人, 江戸後期, 西本願寺, 近世, 鴉
2020年5月23日
木村武山 無花果鶏図
日本美術院きってのカラリストと称される木村武山。その作風は一貫して丁寧かつ品があり、静謐さが漂っています。無花果と竹に鶏という珍しい組み合わせながら、無花果の少し枯れかけた葉の向こうに鶏を描くことにより、非常に落ち着いた空間を生み出しています。
タグ: 干支・酉, 日本美術院, 木村武山, 無花果, 秋, 竹, 花鳥画, 近代, 鶏
2024年5月23日
木村武山 寒牡丹
雪の中に佇んでいるのでしょうか。簡素で不思議な構図のため、一瞬、雀の霊が二羽こちらに笑いかけているのかと見紛ってしまいます。現実かどうかはさておき、いずれにせよ可愛らしい雀の姿に、つられて笑みがこぼれます。
2022年11月11日
木島桜谷 雪暁
今尾景年に学んだ桜谷は写生を基本とし、優れた動物画を数多く残しています。こちらの作品は、簡素でありながら早朝の澄んだ空気を感じさせる一幅です。
タグ: 冬, 四条派, 小禽, 文展, 景年塾, 木島桜谷, 近代
2023年6月15日
木島桜谷 雪中遊鹿
凍てついた雪山で遊ぶ鹿の群れ。雪は描かず、滲みだけで表現された繁みの上に、僅かに胡粉の粒を載せることで雪を表現するという、桜谷の画力の巧みさが存分に活かされた一幅です。
2023年11月24日
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