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狩野由信(洞隣) 親子猿捉月図

猿の親子が水面に映った月を捕まえようとする、お馴染みの画題です。幕府の御用絵師、狩野由信の作。


狩野永叔 龍門図

狩野家九代の永叔(主信)による龍門図です。滝や岩は狩野派の手法を使用しているものの、手前の波や鱗がどこかちぐはぐな印象もありますが、そこはご愛敬。この血気盛んな鯉の表情を見ていると、些細な事は気にしなくていいのだと言われているような気になってくるから不思議です。


狩野栄川院 浪玉兔之図

月の中には兔がいるという伝説の兔を描いた作品。


狩野晴川院 瀑布昇鯉図

木挽町狩野家九代で狩野芳崖と橋本雅邦の師でもある晴川院は、古画の模写に力を入れ、東京国立博物館所蔵分だけでも膨大な量の絵巻などを残しています。こちらは立身出世の定番でもある登竜門を墨と金泥で軽やかに描いています。


狩野景則 高砂 三幅対

能の演目としてもお馴染みの「高砂」を題材に、鶴や亀、松などを描いたおめでたい三幅対です。長寿祈願としても。


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狩野探幽 猿猴水禽図 大幅

禅画の猿猴捉月図です。この画題としては珍しく横物構図で、かなり画面に引きがとられています。親猿の背中に隠れた子猿が何とも言えずチャーミングです。


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狩野探幽 枯木叭々鳥図

広くとった余白に、迷いのない力強い筆致で描かれた叭々鳥の墨色が映えます。


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狩野探幽 左)雪馬 中)楊柳観音 右)瀧馬 三幅対

三十三観音の一つである楊柳観音を中心に、左右に馬を配置しています。楊柳観音は衆生の除病を本誓とした観音で、楊柳の枝で悪病を払い清める力があるとし、信仰されています。祖父・狩野永徳の再来と称賛された探幽の69歳時の作。


狩野探信 昇鯉図 双幅

狩野派の作品ではわりと見られる構図のため、粉本に倣って描かれたと思われますが、鯉の表情は活き活きとしており、魅力的な作品に仕上がっています。


狩野常信 龍虎 双幅

「龍吟ずれば雲起こり、虎嘯けば風生ず」という『易経』の一節に由来する龍虎図ですが、こちらの虎はどこかのんびりと佇んでおり、地の覇者というよりは飼い猫のような風情です。龍も登場したはいいものの、虎の様子に拍子抜けしたような、焦点の合わない表情を浮かべています。


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