近代 に関する作品は、114品あります。

ページ 4 中 6


徳岡神泉 緋鯉

鯉はのんびりと滑らかに泳ぐこともあり、眺めていると時間が緩やかに流れているように感じられますが、この作品もまた藻と共にゆったりと漂う鯉らしさが伝わってきます。


徳岡神泉 狗子図

竹の下に仔犬を描いた作品は古来「一笑図」と呼ばれる言葉遊び(竹冠の下に犬で「笑」)で、子孫繁栄の願いが込められています。


売約済

幸野楳嶺 柳蔭鳴蝉図

響き渡る鳴き声の主を探したところ、ふと風に揺られた柳の幹に停まっているのを発見したような…猛暑の中、ゆるやかに通り抜ける風さえ感じさせる作品です。箱書は楳嶺の次男で日本画家の幸野西湖。


平福穂庵 登龍門図 双幅

鯉が瀧登りをしている光景ではなく、瀧と鯉を二幅に分けて表現しているところに、写生に誠実な姿勢を伺わせています。


売約済

幕末明治期 戯画三猿図

「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿を人間に見立て、ユーモラスに描いています。三猿のモチーフは、庚申信仰の伝播とともに近世以降広く用いられるようになったと言われています。


幕末明治期 妖孤図春画

夢うつつのまま、すっかり妖狐に騙されてしまった男性を面白おかしく描いた、幕末明治期の艶画です。


川端龍子 丹頂

長寿の象徴である鶴を描いた作品。滲みと渇筆の使い分けが見事です。


川端玉章 帰雁来燕

日本へ訪れる燕と交代するように、北国へ旅立つ雁。春を象徴する光景です。


川端玉章 狗之図

仔犬の特徴を的確にとらえつつ、愛らしさも盛り込んだ描写力が見事です。円山派の中島来章や洋画家の高橋由一にも学んだ川端玉章の作。


川合玉堂 白兎 色紙

ふっくらとした背中が可愛らしい、川合玉堂による兎図です。流れるような筆致で兎の特徴を見事にとらえています。背景に薄墨を引くことによって、兎の白さがより際立っています。箱書は玉堂の次男で同じく画家の川合修二。


川合玉堂 牧牛

日本画壇の三巨匠と呼ばれる玉堂の牧牛図です。無駄のない最小限の筆致が、逆に玉堂の画力の高さを存分に感じさせてくれます。


岸竹堂 芦に螢図

芦に止まる螢を描いた、夏の夜の風情を感じさせる作品です。淡白に描かれた水面も涼しげです。


岸竹堂 氷柳旭輝図

辺り一面凍てつくような寒さが、旭日を浴びて緩やかに解けていく様子を見事に表現しています。サラサラと柳から溶けて落ちる雪に陽の光が当たり、輝きながら風に乗って流れてゆく情景が目に浮かぶようです。


売約済

岸竹堂 月下夕顔二猫

岸派の4代目、岸竹堂の作品。昇り始めた月の下、猫が静かに蟷螂に近付いています。


売約済

岸竹堂 夏の夜

岸竹堂は西洋画の陰影法や遠近法も取り入れていました。幽玄な余韻に引きこまれる一作です。


岸竹堂 十長生之図 大幅

十長生とは日・水・松・鶴・亀・鹿・不老草に、山・雲・月・石・竹のうちいずれか三つを加えた10個の不老長生の象徴物のこと。こちらの図には亀が居ないかと思いきや、手前右下の水面からひょっこりと顔を出しています。


岡田華郷 月下獅子図 六曲半双

猫の爪の様な細月のもと、猛々しく咆哮する二頭の獅子。日本画家・吉川霊華門に教えを受けた岡田華郷による屏風絵です。


山岡鉄舟 猫画賛

江戸中期に佚斎樗山によって書かれた剣術指南本『猫の妙術』は山岡鉄舟の愛読書としてよく知られていますが、指南本と言えど技術的なことには一切触れず、ひたすら「心」の問題が掘り下げられており、老荘思想や禅の知識が必要な本だとも言われています。猫に奥義を見出した鉄舟にとって、招き猫もどこか近しい存在だったのかもしれません。


売約済

山元春挙 孤猿畔雪図

冬の寒々とした情景がよく表された春挙の佳品です。


売約済

山元春挙 雨中の萩

生乾きの状態で、薄墨を含んだ刷毛を上下に滑らせたのでしょうか。萩や雀の上にしとしとと降り注ぐ雨を、刷毛目で見事に表現しています。全体に動きのある筆致のため、より一層雨に濡れてざわめく萩の様子が伝わってきます。


ページ 4 中 6