江戸時代には空前の猫ブームが巻き起こったと言われるほど、猫は庶民の生活にとって身近な存在でした。庭先で戯れる雀にじっと目を凝らす描。その前脚から、今にも飛び掛かからんとする様子が伝わってきます。
ユーモラスでほのぼのとした表情の虎と、睨みを効かせた龍の対比が印象的な双幅です。
水辺で戯れる虎の親子のユーモラスな表情が魅力的な作品。
四季折々の鳥の姿を描いた四幅対です。橋本雅邦はフェノロサと岡倉天心の元で日本画の革新を試みました。門下の川合玉堂の箱書と寺崎広業の極札があります。
風に吹かれて荒野に佇む一頭の馬を、抒情的に描いた作。
擬人化された猿の繊細な表情がしみじみとして味わい深い一作。伏原春芳堂製表具。
華やかに咲く梅の下で、食事にいそしむ二羽の雀。春の訪れを感じさせる一幅です。
艶やかに咲き誇る牡丹の横には二羽の雀。一方はしきりに話しかけ、もう一方はだんまりを決め込んでいるようにも見えます。美しい花も、雀の賑やかな囀りには負けるようです。
突然飛び掛られて驚きが隠せない、というような子犬の表情がユーモラスな作品です。花鳥画や人物画を得意とした椿山ですが、こんな可愛らしい犬の作品も手掛けていたようです。
猿書きの名手、森狙仙の優品です。