作家略歴
江戸時代後期の文人画家。安永5年(1776)尾張生。医師中林玄棟の子。主に京都で活躍した。名は成昌、字を伯明、通称大助。別号に融斎・冲澹・大原庵・東山隠士など。竹洞は画号。はじめ山田宮常・神谷天遊に南画を学び、のち尾張画壇のパトロンとして知られる豪商神谷天遊から才を認められ、同家所蔵の古画の模写によって画技を磨く。27歳で同門の山本梅逸とともに上洛し、頼山陽ら一流の文化人と交流。山水花卉を能くし、特に梅竹に優れた。『画道金剛杵』『竹洞画論』などの画論書など、多くの著書を残す。嘉永6年(1853)歿、78才。