カテゴリーなし に関する作品は、316品あります。
ページ 13 中 16生乾きの状態で、薄墨を含んだ刷毛を上下に滑らせたのでしょうか。萩や雀の上にしとしとと降り注ぐ雨を、刷毛目で見事に表現しています。全体に動きのある筆致のため、より一層雨に濡れてざわめく萩の様子が伝わってきます。
キセキレイでしょうか。鮮やかな黄色いお腹がチャーミングです。常に尾羽を上下に振る習性があるため、丁度尾羽が上がった瞬間をとらえたのかもしれません。作者の興味が伝わってくる一幅です。
黒々とした雨雲をかき分け、光の方へと勢いよく登っていく龍。大部分が墨の滲みで、龍が描かれているのはごく僅かという大胆な構図ながら、墨のみとは思えないほど色に深みがあり、また全体に散らされた水飛沫がより画面に躍動感をもたらしています。
「見ざる 聞かざる 言わざる」でおなじみの三猿図は、鎌倉期に古代インドからシルクロードを通じて日本に伝わったとの説があり、古くから親しみを持って描かれてきた画題の一つでもあります。室町期に描かれたこちらの三猿図は、素朴な筆遣いながらも活き活きとした魅力に溢れています。
蟷蜋が蝉を襲う瞬間を目撃したのでしょうか。迫力ある光景に目を奪われます。中国には「螳螂、蝉を窺い、黄雀、後に在り」という故事があり、目先の利益にばかり気をとられ、後ろから迫っている危険に気がつかないことを言うのだそうです。
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