水墨画の龍を思わせる眼の表現が印象的です。

狸の背負った柴に、兎が火打石で火をつける「かちかち山」の一コマを題材に、白熱した様子が描かれています。狸の表情から必死さが伝わりますが、それを見届ける兎の飄々とした表情が絶妙です。色味を最小限に抑えることで、炎の燃え盛る様子を見事に表現しています。

泳ぎ回る鯉たちを瑞々しく表現した作品です。鯉の描き込みに対し、画面上部の滝を最少限の筆致で表現することにより、空間と奥行、そしてイメージを膨らませる軽やかさが加わっています。

清涼感のある花鳥図です。

秋になって鳴く蝉の聲は、季節の移り変わりを感じさせます。

何気ない情景を瑞々しく描いた作品。

写生を重んじ、弟子たちにもその重要性を説いていたという景年。いたずら好きの子猫が羽箒を加えて遊ぶ様を、躍動的に表現しています。

長崎派とは、江戸時代に長崎に興った絵画の諸派の総称です。五梅田幹の略歴は不明ですが、南蘋派の影響を窺わせるものがあります。小禽のつぶらな瞳に目が離せません。

伸びやかな枝に佇む一羽の小鳥。竹洞73歳の作。

梅や薔薇、笹といった植物に小禽が描かれています。

琳派らしい派手さのある作品です。

自由に飛び回る雀を遊びに見立て、楽しく描いた作品です。雀の楽しそうな様子が伝わってきます。

鯉は中島来章が得意とした画題のひとつ。鯉の勢い盛んな様は立身出世の象徴とされています。

ほがらかな春の息吹を感じさせる、円山派の絵師・中島来章の作品です。

日本の妖怪、白蔵主を描いた作品。小さな作品ながらも細部まで丁寧に描かれています。

鼠を追いかけるイタチ、そしてイタチを捕らえた猫。弱肉強食の縮図を描いた作品です。落款横に「輪廻」と賛が記されています。