作家略歴
【山口素絢】
江戸中期~後期の円山派絵師。京都生。姓は橘、字は伯陵、のち伯後、通称を武次郎、号は山斎。円山応挙門下、応門十哲の一人。優美な和美人を得意とし、唐美人画を良くした兄弟子駒井源琦と並び称された。円山派画風の普及に努め、往時の上方における時様風俗画を多く描いた。花鳥画にも優れる。息子に同じく絵師の山口素岳がいる。文政元年(1818)歿、60歳。
【香川景樹】
江戸後期の歌人。鳥取藩士荒井小三次の次男。初名は純徳・景徳。通称は銀之助・真十郎・式部・長門介。号は桂園・東塢亭・梅月堂など。養父香川景柄、小沢蘆庵に師事。のち養家を去って桂園派を起こす。賀茂真淵らの復古主義歌学を否定した。門人は千余人を超え、明治・大正の世に至るまで歌壇に大きな影響を与えた。天保14年(1843)歿、76歳。